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映画「ガーンジー島の読書会の秘密」

本j
 映画「ガーンジー島の読書会の秘密」は、本が好きな者にとっては、魅力的なタイトル。
ドイツ軍がイギリスとフランスの間のイギリス海峡にある、シャネル諸島の一つガーンジー島を占領し、愚行の数々が横行されていた第二次世界大戦後、その島民の一人が読んだのが、チャールズ・ラムの「エリア随筆」。その古本に書かれていたのが、もとの持ち主の住所。そこに手紙を送ったことから、話は展開していきます。
 その手紙を書いた豚を飼育していた男性は、「ガーンジー読書とポテトピールパイの会」の一員。
 元の本の持ち主は、女性作家。
 文通が始まり、女性作家は、初めは、取材活動の一つとして、その島に行くことに。
 で、その一風変わった読書会の名前の由来を知り、その背景を知り、メンバーの抱えている心の問題を知り、するうち、絆が深まり・・・・
 島に渡るまでは、彼女には、金持ちの彼氏がいたものの・・・

・・・という話ですが、カ・リ・リ・ロは、かつて、イギリス本島ポーツマスから船で、シャネル諸島に避暑に行っていた年配のご婦人を知っていて、その方が、「いいところよ」と言う話を聞いていたものですから、まさか、そこが、ナチスに占有されていたなんて、思いもよりませんでした。ま、よく考えると、イギリスと、フランス、つまり、イギリスとヨーロッパ大陸の間にあるのですから、かねてより、苦労してきた土地柄だと想像できます。

・・・と、無知な映画鑑賞者には、その辺りの情報も増えましたが、何しろ、本が結ぶ絆の深さを再認識することができました。
読書は、個人的な楽しみだというものの、本は、人を救うこともでき、読書会は、それを分かち合えることができる・・・が、やっぱり、読書は楽しみのためのもの。

 最後、エンディングロールで、読書会メンバーたちが、本の朗読や紹介をする音声が流れます。一番最後を飾ったのは、最年少の小さな女の子が、頑張って読む(暗唱する?)A.A.ミルンの詩**。「六つになったよ」の中の一番最後の詩。   これが、ここで紹介されただけでも、この映画を見た喜びは、倍増。(続く)

**「A.A.ミルン童謡集」(山田正巳訳詩 挿絵:E.H.シェパード 中日文化)
☆写真は、イギリス オックスフォード図書館の飾り幕。

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