FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

文字を教えてくれたのは

      pure-toj.jpg
➡➡ 承前)実は……
 「王書—-古代ペルシャの神話・伝説」(フェルドウスィ―作 岡田恵美子訳 岩波文庫)は、ずいぶん前に購入していたものの、読んでいなかった文庫本でした。
 文庫本は、収納スペースに、昔から使っている木の本棚に入れていたのですが、段々、棚がずれてきて、ついに、ガタン!と本が崩れ落ちました。そこで、文庫本の奥の奥のものも出てきて、整理するうち、見つかったのが、この「王書」。たまたま、先日行ったのが、「イランの子どもの本展」➡➡でしたから、これは、読まねば!

 先に、「トルコ至宝展」➡➡のことを書いたとき、それと重ねてこの「王書」も紹介しましたが、イラン(ぺルシャ)に、なじみがないものですから、新鮮な感覚で読みました。また、こういう神話や伝説物にありがちな、わかりにくい訳ではなく、とても読みやすい。

 この本は二部構成で、第一部は神話の王たちの時代、第二部は、英雄伝説の時代となっています。もともとは、これら伝説部門より、歴史部門の分量が多いようですが、割愛されています。
 それで、薔薇水のところでも書いたように➡➡、神話伝説の王たちは、在位が1000年とか、700年とか、500年というふうに長い…中には、30年という王もいるのですが、その第三代悪魔縛りの王タフムーラス王というのが、ある意味、凄い。(どの王も、凄いのですが…)

 第三代悪魔縛りの王タフムーラス王は、小悪魔たちの企みの現場を襲い、戦闘開始するも、呪術によって、敵の三分の二を鎖で縛りつけ捕虜にするのです。すると、悪魔たちは懇願します。「王よ、私らを殺さないでください。そうすれば、あなたの役に立ち新しい技術を私らから学びとることができましょう」
 それで、悪魔たちは、≪王に文字を教え、知識によって、王の心を輝かせたが、その文字も一種類ではなく30に近い。例えば、ギリシャ語・アラビア語・ペルシャ語・ソグド語・シナ語・パフラビー語(中世ペルシャ語)、それらを発音のままに書いて見せたのである。≫

 悪魔を縛り、その顛末に文字を教わる・・・そして、その王は≪彼の業績は彼の名残りとしてこの世にとどまっている。≫
なるほど。

 が、ここには、ペルシャの歴史を読むうえでも、重要なことが書いてありました。(続く)

☆写真は、スイス ニーダーホルン ロープウェイ駅

PageTop