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みんなみすべくきたすべく

物の値段を知っているが その価値を知らない人間

ゴッホ2j
(承前)
 昨日➡➡「ゴッホは欺く」(上下巻 永井淳訳 新潮文庫)➡➡には、画家ではありませんが、イギリスの作家 オスカー・ワイルドも出てきます。

 ゴッホの「耳を切った自画像」を、どうしてでも、手に入れようと、画策し続けるフェンストン会長のことを、主人公の美術コンサルタントのアンナはこう言います。
≪彼は、オスカー・ワイルドの、「あらゆる物の値段を知っているがその価値を知らない人間」という言葉を絵に描いたような人物だった。≫

 気になってしまい、何の話に出てくる言葉なのか、調べました。「ウィンダミア卿夫人の扇」でした。(オスカー・ワイルド 西村孝次訳 新潮文庫)➡➡

≪D:君たち、なんて皮肉屋なんだ!
G:皮肉屋とは何ぞや?(とソファーの背に腰をかける)
D:あらゆるものの価格は知っているが、なにものの価値をも知らぬ人間のことなり。
G:そして、感傷家ってのはだね。ダーリントン君よ、あらゆるものにとてつもない価値を認めるが、たったひとつのものの市場さえ知らぬ人間のことさ。≫

 オスカー・ワイルドを読んで、このブログでも続けて紹介していた時期がありましたが、この軽妙さは、シェイクスピアに通じるものがあると感じています。
 そして、ジェフリー・アーチャーも、今度は、シェイクスピアです。(続く)
☆写真は、スイス バーゼル美術館 ゴッホ自画像

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