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みんなみすべくきたすべく

 DR.ガシェ

ゴッホj
(承前)
 耳を切ったゴッホは、精神病院に入院しますが➡➡ 、その後の療養をオーヴェル・シュル・オワーズ村➡➡で過ごすことになります。そのときの主治医がガシェ博士でした。カウンセラーという立場なのでしょうが、美術愛好家でアマチュア画家でもあった医師ガシェと、ゴッホは親密な交流を続けます。

 が、この主治医は、ゴッホの死を食い止めることが出来なかったという批判もあるらしいのですが、ゴッホ自身も、弟に宛てた手紙の中で、ガシェと初めて会ったときの印象をこう書いています。
≪ガシェ先生に会い風変りな印象を受けた、医者としての体験から神経質なのをおさえて正常でいられるのだろうが、少なくとも僕以上の神経症にかかっているようにみえた。≫
 
 そして、描いたのが、この肖像画で、弟に宛てた手紙の中でこう書きます。
≪いまガシェの肖像を描いている。白い鳥打帽をかぶり、純然たる金髪で、とても明るく、手の色も淡い肉色で、青い礼服を着け、背景は青い空色で赤い机にもたれている。机の上には黄色い本とジギタリスの真紅な花が置いてある。僕がここに向けて出発する間際に描いた自画像と同じ気持ちがこもっている。ガシェ氏はこの肖像画がめちゃくちゃに好きで、もし出来たらぜひ自分にも一点描いて欲しいと切望するので、僕もそうしたい。≫

ガシェ氏がめちゃくちゃに好きなのが、どの部分なのか不明なものの、ゴッホの第一印象通り、神経症の雰囲気が漂っている肖像画だと思います。

それで、この肖像画は、ドラクロアの「獄中のタッソ」の影響を受けているらしい。(続く)

**「ゴッホの手紙 下 テオドル宛」(J.v.ゴッホ・ボンゲル編 硲伊之助訳 岩波文庫)➡➡

☆写真は、岩波世界巨匠「ゴッホ」より

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