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オーヴェル・シュル・オワーズの人たち

オーベルj
(承前)
 さて、短篇集「嘘ばっかり」(戸田裕之訳 新潮文庫)➡➡の一篇「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」のオーヴェル・シュル・オワーズは、セーヌ河の支流オワーズ川のオーヴェル村のことで、川には、印象派の画家たちにもつながっていくドービニーの船のアトリエや庭。近郊には、ピサロやドーミエのアトリエもあったところ。そして、セザンヌは、この地に2年いたようです。

 藁葺き屋根の家と土の道があるオーヴェール村は、セザンヌが特に好んだモチーフ≪曲がった道≫を描くのに適していたようで、ピサロは言います。≪あのセザンヌは、われわれに希望を与えてくれる。活気を持ち、注目すべき力をもった彼の絵・・・・(中略)・・・もし彼がこれから滞在しようとするオーヴェールで ある期間過ごせば、あまりにも早急に彼をとがめた画家たちを驚かせることになるだろう。≫(岩波世界の巨匠「セザンヌ」参照)

 オーヴェルには、他にも、ブラマンクや日本の佐伯祐三もこの地を作品に残しています。特に、この地は、ゴッホ終焉の地(「オーヴェルの教会」「カラスのいる麦畑」「ガシェ博士」などの作品)として知られています。

 ゴッホ! これは、昨年、読んでいた「ゴッホの手紙 上中下」➡➡につながっていくなぁ…と思っていたら、ジェフリー・アーチャーは、長編の「ゴッホは欺く 上下」(永井淳訳 新潮文庫)も書いています。

 ということで、ジェフリー・アーチャーの芸術への見識から、広がる事、多し。(続く)

☆写真は、右セザンヌ「オーヴェール=シュル=オワーズへの道」左ゴッホ「オーヴェールの教会」。(いずれも。岩波世界の巨匠「セザンヌ」と「ゴッホ」)

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