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最後の一行

   セザンヌj
(承前)
 結論から言うと、何冊か読んだジェフリー・アーチャーの短編集で一番面白いのが多かったのは、最新作の「嘘ばっかり」(戸田裕之訳 新潮文庫)➡➡でした。
 どの短編も、最後の一行まで、わからないのが、この人の大きな特徴だと思います。

 この短篇集の一番初めは「最後の懺悔」というタイトルですから、ま、最後の方を意識して読んでいたら、よかったのですが(とはいえ、やっぱり、最後は、え?と思った・・・)、次の「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」という話は、「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」という絵が、セザンヌの描いたものであると知っているか、いないかで、最後の「え?」の声が違うかもしれません。

 ジェフリー・アーチャー自身が、美術収集家でもあることを、あとから知ったのですが、この短編以外にも、その見識が、いかんなく発揮される作品の数は、多いようです。
 それで、短篇集「嘘ばっかり」の中でも特に短い話「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」。

 主人公ガイは、警察官ですが、エクセター大学で美術史を学んでいました。卒業時の成績は優秀で、大学に残ってスペイン印象派のソローリャ***に関する博士論文を仕上げたらどうかと教官に勧められたほど。その言葉は、有難く受け止めたものの、ガイは、警察官に。・・・・で、警察官にとっての最初の逮捕に関わる案件。・・・・と、これ以上書くと、ネタバレにつながりそう。

 さて、セザンヌの「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」は、3枚あって、一枚は、英国 オックスフォード アッシュモレアン美術館にあったようですが、盗難。 
 ん?ネタばれました?(続く)

***スペインの印象派ホキアン・ソローニャ展は、英国ロンドンナショナルギャラリーで、現在開催中。(~2019年7月7日)1908年以来とありました。

☆写真は、スイス オスカー・ラインハルトコレクション「アム・レマーホルツ」 所蔵のセザンヌの静物画で、「オーヴェル・シュル・オワーズの風景」ではありません。2017年10月に、このコレクションのセザンヌの絵を掲載しました➡➡が、よく似ているけれど、今回とは違う静物画です。それにしても、たくさん描いているなぁ・・・

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