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みんなみすべくきたすべく

自然美と其驚異

満月j
(承前:その1) 
 さて、「自然美と其驚異」(ジョン・ラバック著 板倉勝忠訳)後半のことについて書くのですが、この文は、先日の岩波文庫春の復刊➡➡から続くのか、しつこく、クィーン➡➡から続くのか・・・?

 先般書いた➡➡第一章序論は、自然美と幸福、自然への思慕、風景の翫味、イングランドの風景、極光、四季と続きます。
そして、第二章は動物の生活、第三章も動物の生活(つづき)、第四章は植物の生活、第五章森林と原野、第六章山岳、第七章水、第八章河と湖沼、第九章海、そして第十章天という構成です。

カ・リ・リ・ロとしては、第六章以降アルプスやスイスの川、湖など出てくるので、行った事のある地域は想像もでき(この箇所については、いずれまた書くつもりです。)、自然科学ものである「自然美と其驚異」も、意外と読める・・などと、思っていたら、最後の第十章「天」の箇所で、頓挫してしまいました。

 例えば、小惑星の節では、
≪各惑星と太陽との距離の相互関係は一定の法則に準ずる。今試みに0、3、6、12、24、48、96といふ3以下二乘で進む級數を取って、更らに其の各々に4を加へると、4、7、10、16、28、52、100というふ數字が出る。然るに各惑星と太陽との距離を見ると3.9(水星)、7.2(金星)、10(地球)、15.2(火星)――52.9(木星)、95.4(土星)といふ風になっている。…≫

うーん・・・・数字が続くと、冷静になれない頭には、ちっとも楽しくない・・・(旦那に、この個所、読んで聞かせたら、興味深そうでした)

 が、しかし、この「自然美と其驚異」の最後に、「天」を持ってきたことを考えるのは、ちょっと楽しい事でもありました。もちろん、小さなもの、身近なものから、壮大なものへという、構成の妙もありましょう。
 が、この時代(1892)に天を論じるのは、いかに天文学が大事な位置にあったかを物語っているようです。
 アメリカのライト兄弟が初の有人飛行(1903)するまで、航海というものの重要さ、すなわち、航海術、しいては、星の位置、天候を考えることは、最重要課題だったと言えるのでしょう。
 とはいえ、今もその課題がすたれたわけでなく、先日の「はやぶさ2」(小惑星探査機)のニュース【2019・2・22「りゅうぐう」に着陸】は、数字に頭を悩ませることなく、興味深いものでした。そのあとのニュース【2019・3・20 りゅうぐうに水分がふくまれている物質 】も、ちょっと、わくわくするものでした。

・・・・・で、クィーンのブライアン・メイです。この人は天文学の学位を持っているのですが➡➡、その彼が「はやぶさ2」を応援するツィートをしたとか、JAXAにビデオメッセージを寄せたとか・・・世界的有名人が発信すれば、大きな力になる昨今、天文学という学問のすそ野を広げる一助になったと思います。
 そして、難しい漢字だらけの「自然美と其驚異」(1892)も、WEBでのスピード感ある発信も、同じことを、我々に伝えているのだと、わかります。
 時には、謙虚な気持ちで、天を仰ぐ・・・自然の一員としての人の務めかと思います。

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