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みんなみすべくきたすべく

湖水地方のネコたち (2)

ねこのリビー12
(承前)
トムのおばさんのリビーさんは、『パイがふたつあったおはなし』(ビアトリクス・ポター作絵・石井桃子訳 福音館)で、犬のダッチェスをお茶会にご招待。
リビーはお茶会のためにパイを焼きます。
ネズミとベーコンのパイ、パイの焼き型、そして、カササギせんせい・・・その絡みが可笑しい。大人の儀礼社会への皮肉。

「ばきゃたれ、うすのろ!は!は!は!」と繰り返すカササギせんせいの台詞は、時として、今も、警鐘音として我が耳に響きます。
この「ばきゃたれ」一つの言葉をとっても、「なに ばきゃ?」「たれ?」から、「ばきゃたれ?」となり、「ばきゃたれ、うすのろ!」、「ばきゃたれ、は!は!」となっていき、微妙に語尾を変化させ、ばきゃ(馬鹿)が確信になっていきます。細かいけど、そこを楽しむのも、ポター作品の楽しみ方の一つであり、石井桃子訳の楽しみ方でもあります。

トムの一族ではなさそうですが、ピーターとその仲間には、まだ他のネコたちも出てきます。(続く)

☆写真は、英国 ピーターたちの舞台。湖水地方。『パイがふたつあったおはなし』の犬のダッチェスさんの家のモデルとなったバックル・イースト邸(撮影:&CO.I)

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