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みんなみすべくきたすべく

季節外れながら

   コスモス25
 先日、文庫本を読んでいる学生に「何よんでいるの?」と聞いたのですが、➡➡それは、その隣に座る友人から借りたものだと言いました。書名は「夏の庭」(湯本香樹実 新潮文庫)。
 そのとき、貸した方の学生が言いました。「先生、これ、読んだことある?」
 先生は、読んだことがありませんでした。映画になったことも知りませんでした。
 そこで、買って読みました。
 
 読みやすく、主人公が小学6年生であるものの、それ以上の年齢の人たちなら、共感できるところの多い日本の児童文学の一冊です 3人の主人公たちの性格やその行動も、わかりやすく書き分けていると思います。
 ただ、あえて、「日本の」児童文学といったのは、カ・リ・リ・ロが、今まで楽しんできたイギリスを中心とした欧米の児童文学とは、少々違うからです。つまり、日本の児童文学と称するものには、子ども視線だけでなく、大人の視線も入っているものが多く、この本も然り。
 例えば、イギリスのアーサー・ランサムの書いた「アマゾン号とツバメ号」(岩田欣三・神宮輝夫訳 岩波)のシリーズには、大人の考えや示唆を感じません。ひたすら、読んで楽しい・・・の世界なのです。また、同じイギリスのフィリッパ・ピアスの作品「トムは真夜中の庭で」(高杉一郎訳 岩波)も、「夏の庭」で扱う、老人との交流も、含まれています。が、片や、単純に暖かい気持ちになり、片や、前向きではあるものの、ちょっと考えさせられてしまう。児童文学観の違いのような気がします。

 日本の土着感満載のこの「夏の庭」、昔映画で見た、スティーブン・キングの「スタンドバイミー」に、よく似ているなぁ・・・この際「スタンドバイミー」(新潮文庫)も読んでみました。(続く)
☆写真は、万博公園のコスモス。(撮影:&Co.H)「夏の庭」で、コスモスは重要な役割をしています。

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