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みんなみすべくきたすべく

あふれでるもの

スイス編95
 スイスに出かける前に、安野光雅の新刊「旅の絵本Ⅸ」(スイス編)(福音館)が手元にありました。(意識しないで買ったら、なんと、サイン本!)1926年生まれのこの画家の絵本は、ち密なのに大らかさを感じることのできる絵本が多く、しかも、いたずら心満載で、好きなものでした。
 特に旅の絵本シリーズの初めの頃のものは、秘密がたくさん隠されていて、それを見つけるのも楽しく、ワクワクしながらページを繰っていくと、こちらまで、絵の中の旅人や現地の人たちと一緒にちょっと遊んできたという感覚になりました。
 絵から、溢れるものを分けてもらえます。
 スイス編4

 が、しかし、近年 この画家の絵本は、あまりそれが感じられなくなってきていました。
 そこに、この「スイス編」でした。緻密な筆使いでなくなっているのは、仕方ない事だろうし、それも一つの「味」となっているのかもしれません。とはいえ、あのワクワク感が見つけられません。あんなにたくさん描かれていたお茶目な人たちが減っているからでしょうか。

 この画家は、何度もスイスを訪れています。2002年から2003年にかけて、カリジェ生誕100年記念の絵画展があった時の図録には、カリジェの里に何度か足を運び、原画を見た一文を寄稿しています。だから、今回のスイス編のトーンは、「らしく」ないともいえるものでした。何故なら、カリジェの絵本から抜け出したのは、ウルスリ一人だし、それが描かれているシュタイン・アム・ラインの絵には、印象的なカリジェの壁画➡➡も描かれていないからです。

 デフォルメされていても、実際と違った構図になっても、それは問題ではありません。ホドラーの描くスイスの風景のように、風景の抽象化➡➡とも違います。
  溢れ出る画家の感性に触れたい・・・

  絵本に描かれた アイガーもグリンデルワルトも、ラウターブルンネンの滝➡➡も、ユングフラウも。ラインの滝も、シュタイン・アム・ライン➡➡ ⇒⇒、そして、ルチェルンの街やベルンの街も。
☆写真上は、スイス ユングフラウヨッホから見たアレッチ氷河。2005年撮影。写真中は、ライン瀑布。2017年撮影。写真下は、ルチェルン。2018年撮影。

スイス編

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