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みんなみすべくきたすべく

よかったなあ

スイレンj
「まど・みちお詩集」(谷川俊太郎編 岩波文庫)
 (承前)
 この詩集には、まど・みちおのエッセイと詩が、谷川俊太郎の区分けしたタイトルのもと、掲載されています。
 昨日の「まめ」という詩は、「いま!」という章にありました。それで、その章の最初にあるエッセイの、一番初めの文「動物を愛する心」の冒頭が、これです。
≪この世の中に色々のものがあるのは、みんなそれぞれに、なんらかの意味において、あらねばならないからであろう。この世の中に存在するものあらゆるもの、それはそのあるがままにおいて可とせられ、祝福せられるべきはずのものであろう。この世の中のありとあらゆるものが、それぞれに自分としての形をもち、性質をもち、互いに相関係してゆくということは、なんという大きい真実であろう。路傍の石ころは石ころとしての使命をもち、野の花は草としての使命をもっている。石ころ以外の何ものも石ころになることは出来ない。草を除いては他の如何なるものといえども、草となり得ない。だから、世の中のあらゆるものは、価値的にみん・な平等である。みんながみんな、それぞれに尊いのだ。みんながみんな、心ゆくままに存在していいはずだ。……≫
そして、文末
≪ああ、世の中のありとあらゆるもの、みんながみんな、すべて心ゆくままに生きたいものだ。≫で終わっています。

この文を読むと、まど・みちおがうたい続けた底辺が見えてきます。
「よかったなあ」
≪よかったなあ 草や木が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実

よかったなあ 草や木が
何おく 何ちょう
もっと数かぎりなく いてくれて 
どの ひとつひとつも 
みんな めいめいに違っていてくれて 

(中・後略)・・・・≫(続く)

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