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みんなみすべくきたすべく

ラチとらいおん

ラチ10j
 「ラチとらいおん」(マレーク・ベロニカ作 とくながやすとも訳 福音館)
(承前)
 当時、ハンガリーの絵本と書いてあるのも珍しく、そのあとも、翻訳されたハンガリーの絵本をよく知らない期間が長かったように思います。そして、この「ラチとらいおん」の奥付を見たら、なんと、1977年の版(翻訳初版は1965年)。

 小さな版のこの絵本は、単純な描き方で、子どもたちにもわかりやすい絵で表現されています。
 犬が怖く、暗い部屋に入るのが怖く、遊んでもらえなくてべそをかいているような臆病で弱虫な男の子ラチのところへ、やってきた小さな赤いらいおん。
 初めは、馬鹿にしていたらいおんが、実は力持ちで、しかもラチを鍛えてくれます。そして、最後は、ラチが居なくても、ラチは、強くなって友達とも仲良く遊べるようになります。

 小さい子どもたちは、自分の存在を小さなものだとは思っていません。が、しかし、暗い部屋に入っていくことは、ちょっと苦手だという子どもたちは、実際には多いのです。そんなときに現れた、ポケッタブルのらいおん。助っ人らいおん。

 孫は、まだ2歳になっていませんが、この絵本のページを繰ることによって、このらいおんに親近感を覚えるのか、最近、保育所に行くときの小さな手提げ袋(実は、不要な荷物です)に、このらいおんも入れていくのです。
 絵本のように、このらいおんから勇気をもらっているとは思いません。が、らいおんであっても、一緒にいれる小さなハンカチやテッシュであっても、自分の身の回りのものを携えていくのは、ちょっと励まされ、安心する気持ちになるのではないかと考えます。(続く)
 

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