みんなみすべくきたすべく

赤と緑のあの馬車を書いたところだ。

乗合馬車jj
(承前)東京でゴッホ展に行き➡➡ゴッホの手紙を読むことになって、また、もう一度、見に京都国立近代美術館に行って➡➡対面したゴッホ「タラスコンの乗合馬車」の絵でしたが、これを描いた時の様子を、ゴッホは弟テオに手紙で報告しています。*「ゴッホの手紙 中・下 テオドル宛」(J.v.ゴッホ・ボンゲル編 硲伊之助訳 岩波文庫)

 まず、「タラタラン 三部作」の「アルプスのタルタラン」について、書いています。
 ≪「アルプスのタルタラン」を読んだら、とても面白かった。(第467信)≫
 その後、何度かタルタラン物語について触れ、かの乗合馬車の作品については、
≪「タルタラン物語」を君は読んだかい。そうさ、それを思い出してくれたまえ。「タルタラン」の中で、タラスコンの古い乗合馬車についての愚痴が書いてある。あのすばらしい一節を憶えているかね。そうだ、僕は宿屋の中庭にある赤と緑のあの馬車を書いたところだ。今に君に見せるよ。急いで描いたこの見取図でも構図はわかるだろう。前景は単純で灰色の砂地、背景も非常に単純で、緑色の鎧戸のついた窓のあるばら色と黄色の壁と、青空の一角がある。二台の馬車はモンチセリ風の厚塗りだ。君は以前、海岸にペンキ塗りのボートが四隻あるクロード・モネの美しい絵を持っていたね。ここではそのボートが馬車になっているわけだが、構図は同じようなものだ。(第552信)≫(続く) 

*「アルプスのタルタラン」(畠中敏郎訳 岩波文庫)➡➡
*「陽気なタルタラン」(小川泰一訳 岩波文庫)➡➡
*「タラスコンみなと」(畠中敏郎訳 岩波文庫)

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