みんなみすべくきたすべく

芸術の基礎である建築

ゴーギャンj
 (承前)
 ベルナールは、印象派について、何度か言及するのですが、ここでは、「芸術は抽象である。線は抽象の最初のもので、自然のなかにはない。」といった後に、興味深いことが書かれてありました。
≪芸術の基礎であるーー建築はーー線によってしか表現されないし、おそらく建築のなかにこそ最大の美が眠るのであろう。≫
このあと、延々と彼の芸術論が続くのですが、画家自身が、「芸術の基礎である建築」と言い切るところが面白いと思ったのです。
 
 そこで、ーー比べるのも おかしいのですがーー
先日、甥が建築の大学院に合格したとき、工学部出身の夫は、
「工学部でも、電気工学はElectrical Engineering 化学工学はChemical Engineering 機械工学はMechanical Engineering  土木工学はCivil Engineering と、どれもエンジニアリングとつくのに、建築だけは、Department of Architecture というんやから、特別やねんで」と、嬉しそうに言っていたのを思い出します。
 
 ま、ベルナールの論とは、なんのつながりもなく、単に、建築をもっとしっかり「みる」と、思ったに過ぎない程度です。

*「ゴッホの手紙 上 ベルナール宛」(エミル・ベルナール編 硲伊之助訳 岩波文庫)
*「ゴッホの手紙 中・下 テオドル宛」(J.v.ゴッホ・ボンゲル編 硲伊之助訳 岩波文庫)


☆写真は、画面大きく自画像を描いたゴーギャン。昨日のベルナール➡➡を右隅っこに肖像画として掲げていますが、すごくテキトーな感じがします。この写真に使った画集(岩波 世界の巨匠)では、この自画像のタイトルを自画像「レ・ミゼラブル」としています。ゴッホ宛てのこれら二枚でへのゴッホの感想は・・・(続く)

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