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みんなみすべくきたすべく

縮緬紙の版画で見るような豊かな青

ゴッホ7j
(承前)
  「ゴッホ展ーー巡りゆく日本の夢」展(東京都美術館~2018年1月8日)見聞報告はまだ続けるつもりですが、ここでは、関連して、夏ころから読み続けているドーデ―のこと。
 今まで書いたように、ドーデ―の文庫本は、大抵が、今まで本棚の隅で眠っていました。
 それを、スイスに行くので、まず「アルプスのタルタラン」(畠中敏郎訳 岩波文庫)➡➡を読み、「アルルの女」(桜田佐訳 岩波文庫)➡➡「風車小屋だより」(桜田佐訳 岩波文庫)➡➡「月曜物語」(桜田佐訳 岩波文庫)➡➡ ➡➡、まだここに書けていない「サフォ パリ風俗」(朝倉季雄 岩波文庫)、「プチ・ショーズ ある少年の物語」(原千代海訳 岩波文庫)、それともう一冊のタルタランもの「陽気なタルタラン」(小川泰一訳 岩波文庫)を読みました。そういえば、ドーデ―も、シーボルトを通して、日本と近づいていたのでした。➡➡
 
 そして、日本に憧れるゴッホは、友人のベルナールにアルルから送った手紙に
≪約束通り筆を執ってみたが、まずこの土地の空気は澄んでいて、明快な色の印象は日本を想わせるものがある。水は綺麗なエメラルド色の斑紋を描き、われわれが縮緬(ちりめん)紙の版画で見るような豊かな青を風景に添える。・・・≫と書いています。*「ゴッホの手紙 上 ベルナール宛 」(エミル・ベルナール編 硲伊之助訳 岩波文庫)

 そんなゴッホの本邦初公開「タラスコンの乗合馬車」という絵は、「陽気なタルタラン」(小川泰一訳 岩波文庫」に出てくる乗合馬車から描かれたようです。解説には、【この乗合馬車は、ドーデ―の作品の中で「アルジェリア送りにされた古い乗り合い馬車が昔を懐かしんで愚痴をこぼす話」】とありました。(続く)

☆写真右は「アルルの跳ね橋」(「世界の巨匠 ゴッホ」(ウィリアム・フィーヴァー 水沢勉訳 岩波 の表紙。)左はゴッホ展案内紙「画家としての自画像」

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