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みんなみすべくきたすべく

ローベル・ド・セヴリュー

ゴッホ13j
(承前)
 「ボストン ボストン美術館の至宝展—東西の名品 珠玉のコレクション」(~2018年2月4日 神戸市立博物館)➡➡に、ジョン・シンガー・サージェントの作品も2点来ていました。サージェントの作品は、カ・リ・リ・ロの名前のもとになった絵➡➡だけでなく、肖像画の素描➡➡も好きですが、今回の展示の絵は、初見でした。

  いかにも、裕福な女性の肖像画「フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル」(写真左)より、緊張した姿勢で立っている男の子の肖像画「ローベル・ド・セヴリュー」(写真右)が印象的でした。
  この男の子は、手から逃げ出してしまいそうな子犬を抱いているので、緊張している様子が伝わってきます。顔は正面を向いていますが、いつのまにか、揃えていただろう足は、離れ、力が入っています。
 
 先日来、見てきたゴッホの肖像画とまったく違う描き方だし、それぞれのモデルの生活もずいぶん違ったものだったでしょう。シンガーのものは依頼による高価な仕事に対し、ゴッホは描きたい人を描き、当時はお金に縁遠かった。この二人の画家には、まったく共通点はありません。
 しかしながら、二人の画家が、その人物の本質を見ようと描いた肖像画には、時を超え、その人が、そこで息をしているかのように我々に語ってきます。

 若い時に比べ、肖像画も楽しめるようになったのは、現実でも、いろんな人生を見る経験が増えたせいかもしれないと思います。(続く)

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