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みんなみすべくきたすべく

ひとあし、もうひとあし

いたずらこねこ
(承前)
 今回は、まごとえほんではありません。
 わかいひととえほんです。

 小学校の教員をしていたとき、子どもたちに絵本を読み、お母さんたちの集まりで、お母さんたちに絵本を読み、もちろん、自分の3人の子どもたちにも絵本を読んできました。そして、ここ10年以上は、学生たちにも絵本を読んでいます。

 そんななか、学生たちからもパワーをもらうことがありますが、先日「いたずらこねこ」(バーナディン・クック文 レミイ・シャーリップ絵 まさきるりこ訳 福音館)の時もそうでした。

 私語の多い学生たちを固定席に変えたら、概ね静かになりました。で、絵本が見やすいように前方は空けておきました。そんな前方席も埋まったその時間、「いたずらこねこ」を読んでみたら、ねこが後ずさりする頃から、なんだか空気が変わってきたのを感じました。そして、後ろの小さな池に足がかかる!その瞬間には、学生たちが息をひそめるのが伝わってきました。で、ページを繰ると、ばっちゃーん!!!・・・・・あーあ(ほらね!)

 小さな子どもたちも、学生たちも、息をひそめるところは同じ。
 
 この横長の絵本には、よけいなものが一切書かれていません。横に長い一線と、こねこの住処を表す木塀、亀の住処を表す小さな池、そして、こねこと亀。色は、小さな池の青緑色。
 距離感を表す横一線が有効的です。他に色を使わないことが、小さな池を強調しています。まどろこしいような物語の展開が、時間の経過と最後のスピード感を表現しています。
 そして、繰り返す言葉・・・「やがて、かめは、ひとあし、もうひとあし、また もうひとあし まえへでてきました。そして こねこは、ひとあし、もうひとあし、またもうひとあし うしろへさがりました。・・・」

☆写真の聞き手たちは、右から「げんきなマドレーヌ」他(ルドウィッヒ・ベーメルマンス作 瀬田貞二訳 福音館)のマーちゃん、「ラチとらいおん」(マレーク・ベロニカ作 とくながやすとも訳 福音館)のらいおん、スコットランドのわんわん

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