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みんなみすべくきたすべく

いたずらこねこ

たいこたたいた50
(承前)
 孫は、絵本を読んでもらうのが好きらしく、我が家に来ても、絵本を次々と母親やばあばに読んでほしいと持ってきます。
 今それは、いわゆる赤ちゃんの絵本の数々で、ばあばがかつて修士論文に赤ちゃんと母親と絵本の関係を論じたときに用意した絵本も多く、また、現在の授業で使う絵本もたくさんあります。
 そんななか、昨日書いた「えをかくかくかく」(エリック・カール作 アーサー・ビナード訳 偕成社)は、あかちゃん絵本ではなく、簡単なお話の流れがあって、言葉を楽しみ、絵を楽しむ絵本の一冊です。

 孫は、いま 判別可能な語彙がまだまだ少ないものの、「にゃあ にゃあ」や「わんわん」などは、言えるものですから、いわゆる赤ちゃん絵本ではありませんが、 「いたずらこねこ」(バーナディン・クック文 レミイ・シャーリップ絵 まさきるりこ訳 福音館)を、見せました。「ほら、にゃあにゃあ の本よ」と。
 もちろん、お話を全文 読むわけではありません。赤ちゃんと絵本の関係は、まずは母親と絵本を挟んで楽しむことなのです。

 「ほら、かめさん」
 「ほら、にゃあにゃあだね」
 「あれー、頭をひっこめたね」 
 「あららぁ あんよもなくなった」
 「あらあら にゃんにゃんが後ろにさがっていくよ」
 「あれあれ にゃんにゃんの足が あぶない!」
 ばっちゃーん!!!
 「たいへん たいへん」
 「いそげや いそげ」
 「ああ、やれやれ、かめさんも にゃあにゃあも おうちにかえりましたとさ」
・・・と、原作者(訳者)には申し訳ない読み方ではありますが、孫は、「もう1回」と小さな指を立て、再度読むことに。
 で、そのあと、彼女は、とことこと、その絵本を持ち、母親のところに。
 そして、読めとせがんだのです。
 さらに、何度も何度も読んだ後、孫は、ハイハイをして、かめさんになり、危なっかしい後ろ歩きで にゃあにゃあにもなって、遊びました。
 
 自分の気に入った絵本を一番好きなお母さんに読んでもらいたい。
 楽しかった、面白かったのを、他の誰でもないお母さんと分かち合いたい。

 いずれ、近い将来、この子はこの絵本を最後まで聴く日が来るでしょう。
 そして、その母親は、「もう1回」とせがむ小さな指のことを、ばあばになっても忘れないでしょう。(続く)

☆写真は、「おおきくなったら」(チェコのわらべうた ヨセフ・ラダ絵 うちだりさこ訳 福音館)➡➡を読んでもらっているところ。

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