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みんなみすべくきたすべく

貴族的な名前の街

     ヴェヴェイ1j
  (承前)
 ドーデ― 「アルプスのタルタラン」 (畠中敏郎訳 岩波文庫)➡➡ ⇒⇒ には、レマン湖畔のことはも少し書かれています。
≪・・・タラスコンの登山家達は、釋放されて、シヨンの城から遠ざかって行ったが、誰だって彼等以上にその蔽いかぶさるような、ロマンチックな憂愁を強く感じたものはあるまい。彼等はミュラー館へ寄って、荷物と旗とを取り、昨日食べる暇のなかった畫飯代を拂い、それから汽車でジュネーブへと急いだ。雨が降っていた。滴のしたたる窓ガラスを通して、タララン、ヴヴェ―、ローザンヌなど貴族的な避暑地の名前が讀まれる。赤屋根の小家や、珍奇な灌木のある小庭が、樹の枝や屋根の小塔や、旅館の露臺なぞの水のしたたる湿った被衣(ヴェール)の下に過ぎて行く。≫

 だらだらと続いたスイス報告もおよそ終わりです。北スイスから始まって、中央アルプス、そして最後はレマン湖。
 あの唯一無二のアイガー・メンヒ・ユングフラウの景色は、あきらめきれないし、レマン湖の穏やかさは捨てがたい。何よりも、自然そのものが「美味しい」。加えて、美術館巡りも充実。・・・・ということで、スイスに行くために、次の年まで頑張ろうという気持ちになっています。いろんな条件が増えてきて、機嫌よく行けるのも、そうそう多くないだろうし。

 シヨン城から今度は船に乗り、ヴェヴェイに行きました。ヴェヴェイに近づくにつれ、かのル・コルビジェの小さな家➡➡を探しましたが、本当にどこかわからないくらい小さくて、昨年、行ったからわかるのであって、知らない人には、まったくわからないほどのもの➡➡。そんな小さな小さな建物が、当時は批判されたと思うと、不思議な気がします。今は、完全に湖岸になじんでいますから。

 コルビジェj

 とはいえ、湖岸の大きな大きな建物である、シヨン城は景色そのものとなり、心に深く残ります。
シヨン15j 
☆写真一番上は、ヴェヴェイの街の紋章。 
 

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