みんなみすべくきたすべく

ライン瀑布

滝15j
(承前)
 ライン川の滝については、カ・リ・リ・ロが、ゴソゴソ書くより、ゲーテ「スイス紀行」(木村直司訳 ちくま学芸文庫)
≪ライン瀑布の感覚的現象のさまざまな様相を、木造の足場から見た。岩石。流れの中にあるもの、奔流に研がれたもの、川の水が激突していくもの。それらの抵抗。上のほうにひとつ、下にもうひとつの別の岩、まったく水で氾濫。速い波。落下のさい泡立つ水。下の窪地の泡沫、窪地で沸き立つ水。    「水は泡立ち、たぎり、ざわめき、飛沫が鳴る。」という詩句はたしかに正鵠を射ている。流れる水の面が緑色に見えるのに対し、すぐ近くの泡沫はかすかに赤みをおびている。下のほうで波が泡立ちながら流れ去り、あちこちで岸にぶつかっている。川の流れはすこし弱まり、水は流れ去るさいにまたその緑色をしめす。≫

 ゲーテは、このラインの滝に同日朝晩も合わせると4回行っています。一度滞在すると、時間を替えて訪れたりして、かなりこの滝に心を揺さぶられた様子が、随所に表現されています。

 凡人の我々はゲーテのように「喚起されたさまざまな考え」などなく、「わぁ すごーい」などしか言えませんでした。
 (・・・・なーんか、ゲーテがいうと小難しい。)

≪長いこと眺めていると水の動きが増大してくるような気がする。持続する巨大なものは、われわれには常に成長しているように見えざるをえない。完全なものは、われわれにはまず円満具足なものとして現れ、われわれをしだいにそれ自身のほうへ高めていかなければならない。≫ (続く)
滝5j
滝8j
滝9j
滝14j

PageTop