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ごろつき オートリカス

    リージェンツj
 「冬物語」(シェイクスピア 小田島雄志訳 白水社Uブックス)
(承前)
 巻頭の人物欄がなければ、突然出てくるオートカリスという人が誰?と思った事でしょうが、読む前から「オートカリス:ごろつき」と示されているので、そうか、ごろつきね。とわかりやすい。読む前からわかってしまうことに異を唱える向きもあると思います。が、舞台でも、ごろつきをはっきりわからせるためには、登場するときの服装や、所作で分かるのですから、カ・リ・リ・ロごときの読者には、よくわかって、とっつきやすい。

 が、この「ごろつき オートリカス」は、大した役回りではないものの、何度か、歌いながらの登場なのです。
 そのせいか、ごろつきとはいえ、明るい役回りです。

≪雪より白い白リンネル、   カラスも顔負け黒チリメン、   バラの香りのする手袋、   顔の仮面に鼻の仮面、   黒玉細工の腕飾り、    琥珀細工の首飾り、    婦人の寝室用香水、   金糸の帽子と胸当ては、    いとしい人への贈り物、    鋼鉄(はがね)の針とアイロンは 娘さんには必需品、   さあ、お買いなさい、お買いなさい、いとしい娘に泣かれぬよう、   さあ、お買いなさい、お買いなさい。≫

・・・・で、この詩は、ウォルター・デ・ラ・メアの「Come Hither」という詩のアンソロジーにも入っています。この大著は、「A Collection of Rhymes & Poems for the Young of All Ages 」と副題がついていて、シェイクスピアが13選ばれています。ちなみに、クリスティナ ロセッティが8、エリナー・ファージョンが5。一番多いのが、ウィリアム・ブレイクで18でした。

≪Lawne as white as driven Snow, Cypresse blacke as ere was Crow, Cloves as sweete as Damaske Roses. Masks for faces, and for noses, Bugle-bracelet , Necke-lace Amber, Perfume for a Ladeies Chamber :≫
☆写真は、ロンドン リージェンツ運河

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