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みんなみすべくきたすべく

山の上の火

    夏の大三角j
まだ、梅雨明けしてないのに、もはや暑い。朝から、チョーあづい。
出勤途中の娘からメール。
「この暑さ、『山の上の火』の人にプレゼントしたい」

「山の上の火」はエチオピアの話です。
この国の大部分は2000メートルから2500メートルの高原です。
そんな国の、ある寒い夜が、この話の始まりです。

金持ちの気まぐれから、「人間というものは、どのくらいの寒さまで、我慢できるものか?」と思いついたものですから、召使アルハは、「勇気ある男なら、裸でスルタ山の上に一晩中突っ立ってても、決して死なない」というと、主人は
≪「そうか。おまえがそれほど死なんというなら、ひとつ、このわしがかけてみようじゃないか。もしおまえが、たべものも、水も、きものも、毛布も、火もなしで、それでも死なずに一ばんじゅう、スルタ山の岩の上につったっておれたら、家と牛とヤギをつけて、四十ヘクタールのりっぱな畑をくれてやるがな。」≫

・・・・ということで、アルハは、寒い山の上に一晩中、立つことになるのですが、物知りのおじいさんの助言によって、スルタ山の向こうに火を燃やしてもらい、その火を見つめることで、一晩を過ごすのです。
≪風はどんどんつめたくなって、まるでからだのなかをふきぬけて、骨のずいまでこおらせるようでした。アルハのつったっている岩は、氷みたいになってしまいました。じかんがたてばたつほど、アルハのからだは、ますますこごえてしまって、もう二どとあたためることはできまいとおもえるほどになってしまいました。けれどもアルハは、かっちりと目をおっぴらいて、谷のむこうで、ちかちかしている火をみつめたまんま、あのおじいさんが、じぶんのために火をもやしつづけてくれるのをかんがえていました。……≫

夜が明けて、アルハは山を下り、アジス・アベバの町に帰り報告しますが・・・・

*「山の上の火」(クーランダ―、レスロー文 渡辺茂男訳 土方久功絵 岩波)

☆写真は、スイス ルチェルン ピラトゥス山 月の右下に夏の大三角見えますか?元の写真には、綺麗に写って見えるのですが・・・

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