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子どもへのまなざし

 ハスj
パディントンの作者、マイケル・ポンド氏の訃報の翌日は、児童精神科医 佐々木正美氏の訃報でした。

 学生たちが使う教科書に、佐々木正美氏の言葉が、いくつか引用されていて、関連付けて授業で紹介しているのが、氏の「子どものへのまなざし」「続 子どもへのまなざし」「完 子どもへのまなざし」(福音館 山脇百合子カット絵)の三冊です。

 その時の紹介の仕方は、まず、「ぐりとぐら」(なかがわりえこ文 おおむらゆりこ絵 福音館)を、学生たちに読み、そのあと、同じ画家(山脇百合子の旧姓が大村百合子)がカットを描く、この3冊の本を紹介するという形です。
 カットが、なじみやすい優しい絵なので、きっと「子どもへのまなざし」も手に取りやすいことだろうと考えました。もちろん、三冊の内容は、学術的専門的な分野も多いとはいえ、全般的に、平易な書き方で、若い親たちを励まし、育てる内容となっています。

 学生の使う教科書では、基本的信頼感のところでの引用文ですが、三冊の「完」第二章「人間関係の発達と課題」の乳児期のところに、≪基本的信頼感が豊かに育つ時期≫≪基本的信頼感が育てる、人を信じる力≫という項が設けられ、佐々木正美氏が一貫して伝えている基本的信頼感の基盤の、重要さを知ることができます。

 何も難しいことはありません。
 あつこち自分勝手に動きたい幼い子どもが、たえず振り返りながら、はぐれないように後ろを確認しているとき、
≪・・・いつもはお母さん、あるいはお母さんの代わりの人が、かならず「見守ってあげるから心配しなくていいよ。そっちへ行っちゃだめ。ママが抱っこしてあげるからこっちへいらっしゃい」といってあげる。ふつうは、こういう環境のなかで幼い子どもは育てられます。そうしますと、子どもは心のなかにお母さんから見捨てられることがない、あるいは、お母さんを失うことはないという安心感が育てられるのです。基本的信頼感の基盤といってもいいかもしれません。・・・≫

 また、教科書でも、この三冊の中でもアメリカの発達心理学者エリク・ホーンブルガー・エリクソンの言葉をよく引用しています。
≪エリクソンは「人間というのは、人生のはじまりにおいて、自分が望んだように育てられれば育てられるほど、生きる希望がわいてくる。基本的信頼の中身は希望です」といいました≫(続く)

☆写真は、京都 宇治 三室戸寺(➡➡)のハス

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