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みんなみすべくきたすべく

まっぷたつの子爵

    ルチェルン壁画j
「まっぷたつの子爵」(イタロ・カルヴィーノ 河島英昭訳 岩波文庫)
 電車用に薄っぺらな一冊でした。
 イタロ・カルヴィーノはイタリア民話集「みどりの小鳥」(河島英昭訳 岩波)や「マルコヴァルドさんの四季」(関口英子訳 岩波少年文庫)の作者です。
 イタロ・カルヴィーノは、児童文学者でなく、大人の小説や評論を主に著作したイタリアの作家なのですが、未読のものだらけ。(多分、かつて、読んだんいずれかの大人向けのものを途中でやめている。)・・・・で、このうすぺっらい文庫本には、イタリアの国民的作家カルヴィーノによる、傑作メルヘン。と、ありましたので、読んでみました。

 うーん、身体が真っ二つになって生き延びるという発想を、メルヘンというのか、それが、最後は・・・という発想がメルヘンというのか???よくわからないまま、悪くなった半分「悪半」の悪事の数々には、もうほとほと嫌になってきたころ、なぜか、残りの「善半」というのが、現れて、それがまた、善玉と言いきるほど良くなくて・・・・・
 幻想的というなら、それもいいけれど、それに、確かに空想的ではあるけれど、こんなブラックな世界は、メルヘンという響きとは程遠い。
 
 とはいえ、ともかくも、読ませる力があって、電車で一気に読んでしまいました。が、やっぱり、後味がいい話とはいいがたい。
☆写真は、スイス ルチェルン 壁画

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