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みんなみすべくきたすべく

ファウスト

 恥ずかしながら、ここ何年か前まで、有名なゲーテの、有名な「ファウスト」を、終わりまで読んだことがありませんでした。(今、映画やってますけど)
が、以下の繋がりで読めました。

 もともと「詩」は好きで、その周りの本も読んでいましたが、集英社プリマーブックスという若者向けの新書に「詩への道しるべ」「詩に誘われて」(柴田翔)というのがあり、それを読んだことから、始まりました。

 柴田翔といえば、若い頃、「されど、われらが日々――」という作品で芥川賞を受け、当時はその名前の「翔」という新鮮な響き、「されど」と始まる斬新な題、当時の学生たちの葛藤などの問題提起で、一世を風靡したのを覚えています。特に、「翔」という名前は、今では、ずいぶん多く、街で「翔くーん」と呼べば、何人か「はあ?」と答えてくれそうですが、かつては、新鮮でした。だから、「詩への道しるべ」「詩に誘われて」を手にした時も、あの若若しくフレッシュな柴田翔というイメージがありました。そしたら、なんと、この2冊出版時に、1935年生まれの彼は東大の独文の教授等を歴任して、今や、若者じゃない!

 ともかくも、読み進んでいくと、授業内容から書きおろしているようで、読みやすい。特に、有名な作家の有名な翻訳に疑問を呈してみるところなんか、特に面白い。もしかしたら、この人のこの視点の翻訳で読むなら、読めるかも・・・と、柴田翔訳の「ファウスト」を読んだわけです。すると、すらすらと読めてしまった。しかも、ファウストの中に「ネズの木」(グリム)が出てきて、喜び倍増。知らなかった・・・
 
 翻訳物は、出会いが大事です。まだまだ、読みたい古典や読了したい古典が目白押し。

*「詩への道しるべ」「詩に誘われて」(柴田翔著 集英社プリマーブックス)
*「ファウスト」(ゲーテ作 柴田翔訳 講談社文芸文庫)

☆ 写真は、京都宇治三室戸寺紫陽花

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