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みんなみすべくきたすべく

「優」じゃなかった

       ルチェルン湖13j
 リリアン・スミス「児童文学論」(岩波)瀬田貞二「絵本論」が、カ・リ・リ・ロにとって、バイブルのようなものだと書きました。➡➡
 
 実を言うと、教育学部教育学科幼稚園教員養成課程というところを卒業していても、絵本についての授業はありませんでした。多分「言語」の授業の中で、触れられた程度です。今は「言葉」という内容ですが、当時は、「言語」の授業と言っていました。なぜなら、その先生のことを≪田川「げんご」先生≫と呼んでましたから。

 そんな学生がリリアン・スミスの「児童文学論」を自力で見つけ、教育学の教授に卒論を提出するというプロセスでした。もちろん、卒論は、絵本のことです。幼稚園の実態調査部分に使ったのは、「ぐりとぐら」と「さんびきのやぎのがらがらどん」(いずれも福音館)。

 では、どうやって「児童文学論」に出会ったのか、卒論の青カーボンコピーが見当たらない今、謎のままかと思っていたら、松居直「絵本とは何か」(日本エディタースクール出版部)を思い出しました。で、その巻末、掲出図書一覧の参考文献に、賢かった女子学生は、ちゃんとチェックをいれておりました。

 「児童文学論」 (リリアン・H・スミス 石井桃子 瀬田貞二 渡辺茂男訳 岩波)の他、 「子どもと文学」 (石井桃子 いぬいとみこ 鈴木晋一 瀬田貞二 松居直 渡辺茂男  福音館) 「子どもの図書館」 (石井桃子 岩波新書) 「子どもの本の世界」 (ベティーナ・ヒューリマン 野村泫訳 福音館) 「本・子ども・大人」 (ポール・アザール 矢崎源九郎・横山正矢訳 紀伊国屋書店) 「二歳から五歳まで」 (コルネイ・チュコフスキー 樹下節訳 理論社)にチェックが入っておりました。
 先に記したように「児童文学論」は昭和50年(1975年)第13刷、「子どもの図書館」は1973年第10刷、「子どもと文学」は1974年第7刷、「本・子ども・大人」は1975年第9刷、「子どもの本の世界」1974年第5刷でしたから、どれも卒論用で、卒業は1977年です。(ただし、チュコフスキーの「二歳から五歳まで」は、持っていたことは思い出しましたがーー箱を子どもが噛んでぐちゃぐちゃにしていたからーー大きな本で、しかもあまり読まないなぁと、引っ越しの時に処分したような気がします。)
 
 そして、どの本にも、いろんな色の線が入っていますから、よく勉強しましたね。誉めてあげましょう。が、デユーイがご専門の教育学教授がつけた評価は、「優」じゃなかった・・・・

 さて、その中の「子どもの図書館」も「新編 子どもの図書館 石井桃子コレクションⅢ」として、岩波現代文庫から刊行されています。表紙は「ぐりとぐら」の山脇百合子です。(続く)
☆写真は、スイス ルチェルン湖

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