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みんなみすべくきたすべく

まどみちおの人生処方詩集

    ケストナー3j
(承前)
 さて、ケストナーの「人生処方詩集」と同じタイトルの詩集があると知りました。
 まどみちおの詩を市河紀子が選詩したものです。「詩と絵 まどみちお」(平凡社)とあります。
 かつて、平塚美術館で「画家の詩、詩人の絵-絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展で、まどみちおの絵を見たことがありますが、この本には、抽象画をはじめ、カットも掲載されています。また、工藤直子や谷川俊太郎他の文も掲載されています。

 で、ケストナーと同じタイトル「人生処方詩集」というのは、選者市河紀子が、ケストナーの「人生処方詩集」(小松太郎訳 岩波文庫)に想を得て独自の章立てに沿って選んだとありました。
 例えば、「自分が子どもだったことを忘れそうだったら」「さびしかったら」「生きるのがつらくなってしまったら」「歳をとったなあと感じたら」「眠れない夜に」などの章にいくつかの詩が選ばれているのです。
 「ぞうさん」は「人と自分をくらべてしまったら」のところに入っています。

 カ・リ・リ・ロの好きな「おみやげ」➡➡➡ ・→→→は「やさしい気持ちになりたかったら」の章にありました。
 同じ章には、こんな詩も
「人間の目」
≪よちよち歩きの小さい子たちを見ると
人間の子でも 
イヌの子でも
ヤギの子でも
どうしてこんなに かわいいのか

ひよこでも
カマキリの子でも
おたまじゃくしでも
ほほずり させてもらいたくなる

ほんとに どうしてなのか
生まれたての 生命(いのち)が
こんなに なんでも
かわいくてならなく思えるのは

いや こんなに
かわいくてならなく思える目を
私たち人間がもたされているのは

ああ むげんにはるかな 宇宙が
こんなに近く ここで
私たちに ほほずりしていてくれる

お手本のように!≫(続く)
 

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