FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

俳人蕪村

龍安寺春もみじj
(承前)
 「俳諧大要」(正岡子規 岩波文庫)の「俳人蕪村」を読んで、驚いたのは、当時明治三十年頃においては、蕪村は画家として名が出ていたというのです。

≪蕪村の名は一般に知られざりしに非ず。されど一般に知られたるは俳人としての蕪村に非ず、画家としての蕪村なり。≫

  先日の京都国立博物館の蕪村の展示も陳列と称した小規模のものだったし、いくら、カ・リ・リ・ロが物知らずといえど、現代においては俳人蕪村の名が高いと思います。それは、当時散在してしまった俳人蕪村の蕪村集を作ったものには賞を与えると触れた人が居たりして、「蕪村句集」ができ、俳人蕪村は再評価されていったということでした。
また、正岡子規は、芭蕉に匹敵する蕪村というスタンスを取り、蕪村の俳句の魅力を、角度を変えながら説いているのです。
 
 それにしても、
≪蕪村は自ら画を造りしこと多く、南宋の画家として大雅と並称せられる・・・≫という表現を目にすると、明治時代とは反対に、もっと画家としての蕪村の掘り起こしも必要ではないか?
☆写真は、実は春に撮った龍安寺庭の紅葉。

PageTop