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画家蕪村

       与謝蕪村j
 瑞西2016報告はまだ続くのですが、ここらで、もうすぐ終わってしまいそうな、京都国立博物館の平成知新館で生誕300年の与謝蕪村の特集陳列展のこと。(~2016年10月2日)

 特別展でなく特集陳列というのが、少々寂しいものでしたが、新鮮な驚きと共に鑑賞できました。(・・・と、いうか、なんにも知らんので、新鮮だった)

 与謝蕪村は、俳画も上手な俳人だと思っていました。蕪村の俳画は、見ている者も、楽しくなる洒脱なものが多いと思っていました。ちょいちょいっと書き上げたような軽さのある俳画。
 が、それだけではなかった・・・
 
 初めて見る蕪村の屏風画。確かに、ところどころに蕪村らしいユーモアが感じられますが、まるで別人が描いたような細かい画。中国の山水画から一歩前にでたような、洒落た感じが好もしい。大作なのです。
  多くは晩年の作品だとあります。生活のために描いたのか。老年のお愉しみなのか。ともかくも、与謝蕪村が俳句・俳画だけの人ではないのがよくわかりました。

 しかしながら、「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」で始まる松尾芭蕉の俳諧紀行文『奥の細道』の全文書写、これに絵を付けた奥の細道図鑑は、軽やかな文字、楽々と描いた絵・・・・・・見ている者も、肩の力が抜け、優しい気持ちになってきます。(上の写真、図録の上に載る絵葉書は、その一部)

 蕪村は芭蕉を敬愛し、奥の細道の足跡をたどったほどでしたから、そこには、「愛」も感じられ、この図巻を手元に置いたなら、飽かず眺めるだろうと、夢想しました。

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