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みんなみすべくきたすべく

モーパッサン短編集Ⅰ~Ⅲ

          五月の薔薇1j
(「中編小説部門」から続き)
(承前) 
 読んだらすぐ書く、の時間がなかなか見つけられなかった長い春休みも、とっくの昔に終わり、その間に、新人もやってきて・・・・
せっかく面白く読了した文庫本三冊のことは書いておかなくちゃ、すぐに忘れちゃうのに、読み終えたのは梅の頃。ということで、もう一度ページを繰らねば・・・。

 やっと、続きで、モーパッサン短編集です。
 モーパッサン短編集に手を出したのは、先刻書いたように、堀口大學つながりの青柳瑞穂訳だったからにほかなりません。(堀口大學のことはまだ続くんだけど・・・)
 予想通り、その短編、ほとんどが読みやすい作品でした。

 モーパッサンは、たった10年間で≪書き上げた360編にあまる短編・中編、七巻の長篇、三巻の旅行記、戯曲が二つに詩集が一巻、合わせて29冊の作品を生んでいる。やつぎばやに作品を発表すると、さっさと死んでいったのである。≫(モーパッサン短編集あとがき 青柳瑞穂:新潮文庫)
 という360編の中・短編から65編を選んだのが、この新潮文庫の三冊のようです。それらは、テーマごとに分類され、Ⅰは、モーパッサンの郷土ノルマンディをはじめ、その他の地方に取材した田舎もの、Ⅱは、パリ生活を扱った都会もの、Ⅲは、モーパッサンも従軍した普仏戦争を扱った戦争ものと超自然現象に取材した怪奇ものという、大まかな分類で成り立っています。

 Ⅰの田舎もの集では、滑稽譚や残酷なものを含んでいますが、概ね、素朴で、読みやすい話ばかりです。それに、自然描写の美しいものもいくつかありました。(続く)
*「モーパッサン短編集 Ⅰ~Ⅲ」(青柳瑞穂:新潮文庫)

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