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北斎の師匠、写楽のルーツ

 ネコと美人j
(「他の美人画とどこか違う」から続き)
(承前)
  生誕290年記念出光美術館「勝川春章と肉筆美人画ー〈みやび〉の女性像」(~2016年3月27日)の次は、太田記念美術館「勝川春章〈北斎誕生の 系譜〉」(~2016年3月27日)に行きました。
  出光美術館は、肉筆画の美人画でした。そこには、太田記念美術館の所蔵品も何点か展示されていましたが、太田記念美術館では、浮世絵版画が中心でしたから、ほとんどが自館のものでした。

  展示の一番初めは、靴を脱いで、床の間様に展示された掛け軸を鑑賞するのですが、写真右の勝川春章「子猫に美人図」は、子猫も可愛く、着物も綺麗、さりげなく誰が袖図、美人は、帯をほどいてます。
 動きのない楚々とした美人画ではなく、この物語る絵は、その門下、北斎に受け継がれたのだと思います。
 
 また、「勝川春章〈北斎誕生の 系譜〉展」の案内に、勝川春章は「北斎の師匠、写楽のルーツ」とあるように、写真下のように、役者絵も面白いもの。
 
 が、役者絵は≪対象となる役者の容貌や、舞台における見得など歌舞伎特有の仕草、あるいは役柄など、描き手が踏まえなければならない様々な要素や約束事があるため、絵師の個性を発揮しにくい側面がある。≫(「北斎」大久保純一 岩波新書)というように、勝川春朗こと北斎が勝川春章の門下を去っていったというのもわかる様な気がします。(続く)
☆写真上は、案内紙の上に勝川春章「子猫に美人図」の絵葉書、写真下は、案内紙の上に写楽「三代目大谷鬼次」の絵葉書。
写楽j

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