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みんなみすべくきたすべく

HAPPYな日本美術

      尻尾j
 「ゆかいな若冲・めでたい大観ーHAPPYな日本美術」が、山種美術館でやっていました。(~2016年3月6日)
伊藤若冲生誕300年記念の特別展でもあるらしい。
 若冲の「群鶏図」は、没後200年(平成12年)の京都国立博物館で観たけれど、あの潔い鶏の尾は、何度見てもいいので、行ってみようっと。HAPPYな日本美術という副題もいいし・・・ということで、山種美術館に足を運びました。

 若冲の作品は他にもいくつかありましたが、やはり、六曲一双は圧巻。屏風絵は、実際に見に行かないと、その良さが半減。
正面から見て、右から見て、左から見て、離れて見て、近くで見て。うーん、満足。若冲のこの屏風より、大観の富士の絵の方が人だかりになっているのが、少々気になりながらも。東京の人は大観好きなのね、と、余裕を持って、丁寧に鑑賞できました。

 近くでしげしげと眺めることができたので、その墨の色具合や、その微妙な書き分けのテクニックまでも楽しみました。
 雄鶏は、片足で立っているのもいるし、両足で踏ん張っているのも居ます。勢いのある尾は、一羽だけ違う方向に書き流しています。
 左から眺めると、ほとんどが両足立ちしているので、安定しているように見え、反対に、右からの眺めは、一羽だけ違う方向の尻尾のが居るせいか、はたまた、片足立ちしているせいか、リズミカルな感じがします。
 最後の〆に尾の一筆!勢いだけでなく、その集中力の深さまでも感じ取ることが出来、こんな画家が日本に居たんだ、と、我がことのように、すごいでしょ、と自慢して回りたくなります。
 
 さて、絵葉書買ってから帰ろうと思ったら、山種の所蔵品でないためか、「群鶏図」のはなく、残念でした。が、ま、いいや、家に帰れば、同じ「群鶏図」絵葉書も京博のときの図録もあるし・・・と、思ったら・・・
 2000年のときの京都博物館の「群鶏図」屏風2点(各六曲一双)と、よく似ているけど、違う・・山種美術館でみたのには、ヒヨコが描かれていないのです。で、もしかしたら、今回の群鶏図は初見。でも、そうだったら、この群鶏図が一番よかったかもしれません。他のは、12羽全部の尾があの一筆でないのもいるし、足のリズムも違ったりしていたからです。
 ともかくも、この屏風を見られただけでも、元気になれました。(続く)
☆写真は、「若冲展」(没後200年)の図録「群鶏図押絵貼屏風」六曲一双の左隻(細見美術館蔵)を広げた上に、山種美術館の案内紙。

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