FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

ダイヤモンドボタン帽

壁絵j
(承前)
  この夏以来、堀口大學の作品や訳、その関連を読み続けていて、すでに、何冊か紹介し、さらに続くと書きました
 そもそも、「青い鳥」も、堀口大學訳でなかったら、読まなかったかもしれません。内容を知っていたつもりでしたから。

 が、読んでみると、パーフェクトなハッピーエンドではなく、含みのある終わり方。
 登場する者たちも、ずいぶん抽象的で、実際の会話にも深みのある言葉が多々あります。

 重いテーマを、子どものための舞台にするために、メーテルリンクは、創意工夫を重ねます。
 子どもたちが親しみやすい犬や猫を登場させただけでなく、現代にも通じる、いえ、現代と同じアクションをちりばめます。

 チルチルが被る青い帽子はダイヤモンドの記章がついていて、そこを回しさえすれば、すべてのものが不思議に変わってしまう・・・今でいう、なんとかマン・ベルトや、なんとか・ウォッチと発想が同じです。青い鳥を探しに出る冒険ファンタジーなのです。

 いまだ、コンピューター「ゲーム」をしたことがありませんが、多分、巷に広がる「ゲーム」も、基本の流れは似ているのではないかと思います。(続く)

*「青い鳥」(メーテルリンク 堀口大學訳 新潮文庫)
☆写真は、スイス ヴェヴェイ 壁絵

PageTop