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みんなみすべくきたすべく

あなたのおうちの幸福たち

ポインセチアj
 (承前)
  「青い鳥」の後半部には、「光」がいうところの、≪この世でも天国でも、いつも一番美しいものに装われる≫「子どもの幸福」の箇所があります。これは、「ふとりかえった幸福」の続きで、同じ第4幕第九場です。

 「ふとりかえった幸福」もたくさんの縁者がいましたが、「子どもの幸福」は、さらに多い。
 
  「あなたのおうちの幸福」たちには、一番美しくはないけれど、一番大事だという「健康である幸福」がいて、「清い空気の幸福」「両親を愛する幸福」「青空の幸福」「森の幸福」「昼間の幸福」「春の幸福」「夕日の幸福」「星の光を出すのを見る幸福」「雨の日の幸福」「冬の火の幸福」「無邪気な考えの幸福」「霧の中を素足で駆ける幸福」「はしゃぎきった幸福」・・・

 そのうえ、「大きな喜び」たちには、「正義である喜び」「善良である喜び」「仕事を仕上げた喜び」「ものを考える喜び」「もののわかる喜び」(この弟は「もののわからない幸福」で、先の「ふとりかえった幸福」と行動を共にしていた)それから、「美しいものを見る喜び」「ものを愛する喜び」「くらべもののない母の愛の喜び」・・・・

・・・・・と、数々の幸福、喜びを、ここに引き写すうちに、なんだか幸福な気持ちになってきます。本当に、不思議なことなのですが、その言葉一つ一つで、心が穏やかになっていきました。

 教訓臭さはあるものの、下手したら、宗教めいて、押しつけがましくなるところを、子どもたちにわかる言葉を使い、我々「もののわからない」大人にまで「喜び」を与えてくれる一冊でした。 

*「青い鳥」(メーテルリンク 堀口大學訳 新潮文庫)
 
 電車で読んだ薄っぺらな「青い鳥」のことを書くのに、結構なページを割きました。
 長々と書いたブログは読むのもしんどく、年末でもあって、さぞや、読んでくださる人も限られている中、最後までありがとうございました。
 年末・年明けしばらくお休みします。よいお年を。

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