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みんなみすべくきたすべく

シルバー・レイクの岸辺のクリスマス

                 つりーj
(承前)
 「インガルス一家の物語」の4巻目「シルバー・レイクの岸辺で」のローラは、クリスマス・ツリーを初めて見て、口もきけずにいるような幼い女の子ではありません。この巻のクリスマスは「クリスマス・イブ」と「メリイ・クリスマス」という章にあります。

≪夕ごはんを食べながら、みんなはいままでのクリスマスのことを思い出して、おしゃべりをしました。何度こうしてクリスマスをすごしたことでしょう。そして、いま、またここで、みんないっしょに、あたたかく、食料の心配もなく、たのしくクリスマスを迎えることができるのです。二階のローラの物入れ箱には、「大きな森」のクリスマスの日に、靴下にはいっていた布人形のシャーロッテが、まだちゃんとはいっていました。インディアン・テリトリイでのクリスマスプレゼントだったブリキのカップとペニイは、もういまはありません。でも、ローラもメアリイも、インディペンデンスの町まで40マイルもの道のりを往復して、サンタクロースからこのプレゼントをとどけてくれたエドワーズさんのことは、けっしてわすれませんでした。・・・・≫
 
 こうして、「大きな森の小さな家」から続けて、インガルス一家のクリスマスを追ってみていくと、「物より思い出」という言葉を思い出します。もちろん、布人形だとかカップだとか、ケープやマフ、ミトンなど、形に残るプレゼントはありました。が、愛情あふれる父さん母さん、そして周りの大人の知恵ある暮らしこそが、ローラへのプレゼントだったとわかります。(続く)
*「シルバー・レイクの岸辺で」(ローラ・インガルス・ワイルダー作 ガース・ウィリアムス画 恩地三保子訳 福音館)
☆写真は、建物の中のモミの木。

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