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みんなみすべくきたすべく

ふたつが、ひとつのものの なかで出会う。

          瀧口修造j
瀧口修造「アララットの船あるいは空の家へ 小さな透視の日々」
≪詩人と画家、  それはふたつの人種ではない。  二人はある日、どこかで出会ったのだが、  あとから確かめるすべもなく  ふたつが、ひとつのものの   なかで出会う。≫( 「画家の詩、詩人の絵」青幻舎)

 (承前)
 「画家の詩、詩人の絵ー絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展では、絵の横に詩が掲げられていることが多く、家でも楽しみたかったので、図録を買いました。

 そうしたら、それは、青幻舎出版の図録兼書籍となっていて、全絵画、全詩が載っているものではありませんでした。もちろん、作品の少なくとも一点は大きく掲載されているし、作品目録もあるし、作家解説も簡単に出ています。また、各美術館学芸員の文と対談も掲載されています。詩と絵画の分野ですから、この図録兼書籍を刊行するのは、大変な作業だったと思います。執筆者の多くは美術館学芸員で、詩が専門の学芸員は少ないだろうと考えられますから。

 掲載されている対談には、美術館館長や文筆家であり、美術評論家である人も参加して対談なさっているのですが、読んでみると、会場で、いろんな作品を見て、楽しい気分になったのと、どうも違う気分になりました。

 初っ端から、出品作家のラインナップを見て例えたリスぺクトのない表現に、まず引っ掛かりました。
 対談の最後で彼らは言います。

S:僕は判定したいね。詩の方が上、絵が下だよ。
K:自分は立場的には画家が上といいたいけど同感です。詩魂から絵が生まれる。
S:湖に石を投げるようなテーマだね。
K:混沌ここに極まれり。

 少なくとも、カ・リ・リ・ロは、芸術の上下を見に、会場に足を運んだのではありませんでした。詩と絵を一度に楽しめるというので行きました。(続きます)

☆写真は、瀧口修造「あの日のために この日のために そして今夜」の一部(「画家の詩、詩人の絵」青幻舎)

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