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みんなみすべくきたすべく

こんぴらさん

        襖絵j
 終了してしまいましたが、(~2015年7月12日)大阪あべのハルカス美術館で「昔も今も、こんぴらさんーー金刀比羅宮のたからものーー」展をやっていました。

 2004年秋に香川県の金刀比羅宮で、「金刀比羅宮のすべて 平成の大遷座祭斎行く記念――奥書院特別公開ー」というのがあって、125年ぶり、奥書院、一般公開というふれこみで、その125年ぶりという数字に慌てて出かけました。なので、あべのハルカス美術館のは行かなくてもいいかな…などとぐずぐずしていたら、友人が、よかったよと教えてくれたので、終了間際に行ってきたという次第。 
 
 絵画や屏風、襖絵は、持ちだすことができますが、壁にまで描かれたものは、その設えでしか目にすることができない贅沢なもの。
 
 まず、若冲「花丸図」の襖絵の上段の間の部屋じゅう、隅々まで描かれた花の絵にも驚きました。元は若冲の描いた部屋があと3つあったというから、さらに、驚きです。今はその3つを岸岱が描きなおしていて、若冲の部屋は上段の部屋だけに。
 そして、岸岱が描いた群蝶図のある菖蒲の間に入った時に、遠くまで足を運んでよかったと思いました。蝶が乱舞し、次の部屋に誘ってくれるような気がしたからです。蝶は、天井と鴨居の間、長押上小壁(天井と鴨居の間)に描かれていました。

 院主が暮らす私的生活のための奥書院には、若冲、岸岱の、金が濃厚な装飾があり、表書院(客殿)には、金砂子を捲いたとされる応挙のダイナミックな襖絵があります。どちらも、渾身の作品だということが、その空間に立つとわかります。信仰の対象としての金刀比羅宮ならでは、です。

 とはいえ、 誰しも金刀比羅宮に行けるとも限らず、金刀比羅宮に足を運べるのは、健脚であることも条件ですから、あべのハルカス美術館で、お参りした気分になるのは、それはそれで有難いことでした。(続く)

☆写真は、2004年に買った絵葉書「花丸図」(若冲)と、「金刀比羅宮の美術ー思いもよらない空間芸術」(伊藤大輔著 小学館)掲載の「菖蒲の間」東面。

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