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みんなみすべくきたすべく

(ぼくもいない)部屋

バスコット蝶j
(承前)
 「辻征夫詩集」(谷川俊太郎編 岩波文庫)を読み終えた帰りの電車は、娘と一緒になりました。
 その詩集の中に、これ、娘なら、絶対共感すると思った詩がありましたから、彼女に見せました。

 ちょっと長いそのままの引用です。
≪「だれもいない(ぼくもいない)世界」
(世界中でそこでしかいたい場所はないのに
別の場所にいなくてはならない
そんな日ってあるよね)
十歳くらいのときかな
ひとりで留守番をしていた午後
そおっと押し入れにはいって
戸を閉めたんだ。
それからすこうし隙間を開けて
のぞいてみた
だれもいない
(ぼくもいない)部屋を!
なぜだかずうっと見ていて
変なはなしだけど
そのままおとなになったような気がするよ。≫

・・・・実際にこんなことやっていた娘だったので、紹介しました。すると、ちょっと涙腺が緩んだように見えた彼女、「わかる!わかる!そうそう」と言いました。「最初の括弧書きのところも、いいなぁ、よくわかる・・・」

・・・で、今こうして書き綴っていると、私自身もこんなことをし、こんなこと感じていた十歳の頃を思い出しました。
☆写真は、英国バスコットパークに咲いていたButterfly Bushと思われる花に飛んできたButterfly。

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