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肉筆浮世絵展

           かわなべj
「肉筆浮世絵 美の競艶 浮世絵師が描いた江戸美人100選」(~2015年6月21日)を大阪市立美術館に見に行きました。(大阪に次いで長野、東京にも巡回)

 シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏所蔵のものらしいのですが、一体、どこにこれだけの肉筆画があったの?それも、こんなにきれいな状態で・・・
 100枚以上もありますから、似たようなものも、多々ありますが、一言でいうなら、凄いですねぇ、よくぞ、集められました。
 
 さすが、肉筆画です。細かい。着物の模様がくっきり美しい。
 それに、表装の美しいこと。刺繍あり、染めあり、絞りあり、織りあり・・・
 
 展示も結構、近くで見ることができ、隅々まで観ることができます。
 
 (上の写真)河鍋暁斎「一休禅師地獄太夫図」は、骸骨の自由な動きが、可笑しい。骸骨が扇子を持って踊っているのですが、扇子も骨だけ・・・というユーモア。

 が、やっぱり北斎でした。以前、東京江戸博物館の「大浮世絵展」に行ったとき、≪葛飾北斎のところに来ると、急に空気が変わるような気がするのは、ひいきでしょうか。≫などと書きました。 
 
 今回も全く同じでした。北斎があることもよく知らないで鑑賞していましたら、延々と遊女たちの立ち姿などの浮世絵が続く中、「お!」急に空気が変わるのです。
 確かに、今回の「京伝賛遊女図」や「大原女図」は、他の錦絵と違い墨中心で描かれているので、描き方だけの変化と映るのかもしれませんが、西洋のデッサン画のような力の抜け方です。力みなく描かれた女性の横顔。いいなぁ。
 この時代の他の浮世絵師より、一段抜けたところに北斎が居るのだと思います。
 「京伝賛遊女図」や「大原女図」は、美人を売りにするより、その女たちの心も描いているようで、最後まで観た後、もう一度、この絵の前に戻りました。

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