FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

なつかしい時間

     むこうにぼーとj
 「さんびきのやぎのがらがらどん」(福音館)を描いたマーシャ・ブラウン女史の訃報を受け、1918年生まれで、もうすぐ100歳という大往生・・・と考えていたら、詩人の長田弘の訃報。うーん、こちらは、75歳だったらしい。

 実は、2013年刊の長田弘「なつかしい時間」という岩波新書が店頭に並んだとき、すぐに読んでいたものの、感想文を書かずに、今日まで来ました。付箋を貼ったまま。

 この本(NHKテレビ『視点・論点』で語ったものの集大成)の後半は、いつになく寂しいトーンが漂っているなと思っていました。そうしたら、闘病されていた大学の同級生だった奥様を亡くされたときの文『五十年目のラブレター 悼辞に代えて』が最後の方にありました。我が身も同級生同士の結婚なもので、色々、思うこともあり・・・するうち、先延ばしになってしまったのが、一つの理由です。
 そして、いつもながら、この詩人のエッセイには、共感する部分が多く、書き残しておきたいことが多かった(多すぎた)のも、先延ばしになった言い訳の一つです。
 
≪本を開くということは、心を閉ざすのではなく、心を開くということです。いま、自分の目のとどくところに、あるいは、自分の手に、どんな本があるか。そのことを自問することから、読書というのははじまる。そうやって、本に親しむという習慣を通して、わたしたちは、言葉を大事にすること、本を読むことへの信頼を、自ずから手にしてきたし、これからも手にしてゆきたいというのが、わたしの希望です。≫『本に親しむという習慣』

 長田弘の名前を知ったのは、「詩のすきなコウモリの話」だったかもしれません。今、読み返してみましたが、やっぱり、好きな話です。他にもたくさん絵本の翻訳をされていたので、残念。

*「さんびきのやぎのがらがらどん」(マーシャ・ブラウン作 瀬田貞二訳 福音館)
*「なつかしい時間」(長田弘 岩波新書)
*「詩のすきなコウモリの話」(ランダル・ジャレル作 モーリス・センダック絵 長田弘訳 岩波)
☆写真は、英国 テムズ上流

PageTop