FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

若冲の襖絵

ぶどうj
(承前)
 今年は、伊藤若冲(1716~1800)生誕(かぞえ)300年、琳派創始者とされる本阿弥光悦が洛北鷹峯に芸術村を築いて(1615)、満400年ということで、京都相国寺承天閣美術館『 伊藤若冲と琳派の世界 京都が生んだ異才若冲と華麗なる琳派の絵師達』 (~2015年9月23日)が開催されています。

 世間的には、琳派の尾形光琳300年忌記念行事の方が、目立っています。別々にではありますが、もうすでに見たことがあると諦めた「燕子花と紅白梅図」(東京根津美術館~2015年5月17日)は、すごい人出だろうなぁ。

 が、相国寺承天閣美術館は、すいていて、ゆっくり鑑賞できます。第一展示室には、少しずつとはいえ、俵屋宗達、尾形乾山、鈴木其一、酒井抱一、それに尾形光琳も並んでいます。第二展示室の若冲の襖絵や墨絵を意識したのか、華麗なる琳派の中でも、落ち着いた感の強いものが並んでいたと思います。

 そして、第二展示室の絵画や屏風絵、襖絵は、若冲づくしです。
 2000年に若冲没後200年「若冲展」が、京都国立博物館で開催されたときに来ていた襖絵の数々は、今や相国寺承天閣美術館に鎮座しています。
 お気に入りは、「葡萄小禽図襖絵」です(写真)。襖絵なのに、じっと見ていたら、どこかのワイナリーの壁のような気もして、古さを感じません。何年か前に来たときもここに並ぶ襖絵が楽しかったのを思い出します。屏風絵とか襖絵は、平板の画集では味わえないので、足を運んで、作品の前に立って、鑑賞するのが好みです。
 それに、「群鶏蔬菜図押絵貼屏風」(6曲一双)では、青物商だった若冲の真骨頂でもある、鶏と野菜のコラボが見られ、とても楽しい。他の「群鶏図押絵貼屏風」も見たことがありますが、この、「群鶏蔬菜図押絵貼屏風」は、まわりに描かれている野菜のせいか、ほのぼのなごみます。ひよこも可愛い。
 かの売茶翁もあったし、片足立ちの鶏(「中鶏左右梅図」)や、元の作品よりずっと可笑しい「鳳凰図」(元の作品は林良筆の「鳳凰石竹図」)・・・などなど。若冲の作品の中でも、そのとぼけた顔のモデルたちや一気に書き上げている墨絵には、いつも元気をもらっています。
☆写真は、2000年「若冲展」図録を広げたところ
 

PageTop