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みんなみすべくきたすべく

山脇百合子絵

       桜j
 「子どもはみんな問題児。」 (中川李枝子著 山脇百合子絵 新潮社)
 あれ?大人の新刊コーナーに、山脇百合子さんの表紙だ!文は、もちろんお姉さんの中川李枝子さん。
 「ぐりとぐら」でおなじみの絵が、ぱっと目に入りました。

 1982年に出た「本・子ども・絵本」(中川李枝子著 山脇百合子挿絵 大和書房)は、書店の児童文学の棚にあります。今回のこの本は、レジ前の新刊コーナーに置かれているので、広く、いろんな人の手に届いたらいいなと思います。先日の松岡享子さんの岩波新書「子どもと本」も、児童文学の棚ではなく、岩波新書に並んでいるわけですから、読者の裾野が広がることを願います。

 「子どもはみんな問題児。」は、子育て応援エッセイです。軽い調子で書かれていますが、中川李枝子さんが保育士をやっておられた経験に基づいて、とても大事なことが書かれています。心理学や、教育や、などと言わずに、読みやすく、子育て情報に振り回されそうな人に、ぜひ、読んでほしい一冊です。

 ≪「読み聞かせ」ではなく、子どもと一緒に読む≫という言葉は、微力ながらも個人的にも言ってきたことと同じなので、ほっとします。
 そして、最後に≪子育ては甘いものじゃないけれど、生きがいそのものです。≫と言い切るところも、そうそうと、うなずく場面でした。

 そんななか、昨日書いた「手を当てる」と、通じるものを感じたところ。
 ・・・中川李枝子さんが、勤務していた保育所に、何をするのも丁寧で清潔家で子どもの顔をふくのが大好きな保母さんが居ました。
≪お湯で絞った温かいタオルで、口の周りやほっぺたをしょっちゅふいてやっている。子どもがうっとり気持ちよさそうにしている間に、みるみる汚れがとれて、いいお顔が出てくるのをみると、「私も一度、ああやって顔をふいてもらいたい」とうらやましくなったものです。≫
 
 手を当てる・・・手をかける、手塩にかける・・・この手でやってきたことも、色々あったなぁ、と子育てが終わってしまった今、思い返します。

*「ぐりとぐら」(なかがわりえこ文 おおむらゆりこ絵 福音館)
☆写真の桜は、階段を上ったところにある1本の古い大きな桜の木。昨日の下の写真を反対側から撮りました。 

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