みんなみすべくきたすべく

答えが一つじゃない

           りゅうj
 (承前)
 映画「ナショナル・ギャラリー」の中で学芸員が子どもたちに話すところがあります。自分自身は数学は苦手だ、答えが一つしかないから。でも美術は、答えが行く通りもあって、間違いがない・・・というようなことを話すのですが、同感です。だから、芸術鑑賞が好きなのよ。(ただ、我が家の理科系の夫は、答えがきっちり一つというのが好きらしい。)

 実際、ロンドン ナショナル・ギャラリーに行くと、学芸員が子どもたちにレクチャーしているのによく出会います。以前、ウッチェルロの「龍と闘う聖ゲオルギウス」の前で、物語のように話されていて、子どもたちも熱心に耳を傾けていたのを思い出します。
 その昔、パリのピカソ美術館で、ピカソの作ったヤギの前で、楽しそうに身体も動かしながら、話を聞いている子どもたちの姿もありました。
 また、ロンドンのテートギャラリーで、思春期の男の子二人のお母さんと思える人が、絵を説明し、それに耳を傾けている少年たちを見たときは、うーん、難しい時期の子も、リスペクトしてる・・・と、感心したものです。
 そして、映画では、部屋の中でデッサンの時間を持っていましたが、直接、絵の前で、模写している人に、美術館で、よく遭遇します。満員御礼の日本の美術館では、無理だろうけれど・・・

・・・・・と、美術と市民を近づけるために、美術館員たちは努力し、広めているのがわかる映画でした。作品解説の本を読むより、アップの映像もあって、細かい部分もよくわかりビジュアル講義を聞いているような時間でした。
≪すべては「見ること」と「考えること」≫と学芸員が説きます。(続く)
 
☆写真は、ピンボケながら「龍と闘う聖ゲオルギウス」

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