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みんなみすべくきたすべく

まじらなかったことはない

スーパームーンj
 (承前)
 「ケルトの白馬」(ローズマリ・サトクリフ作 灰島かり訳 ほるぷ出版)で、「まざっていく」こと、「第九軍団のワシ」(猪熊葉子訳 岩波)で、「まじっていく」こと。この「闇の女王にささげる歌」(ローズマリー・サトクリフ作 乾侑美子訳 ほるぷ出版)では、「まじらなかったことはない」ことについてです。

 ≪世継ぎの姫エスィルトは、ジギタリスのようなそばかすのある白い肌に青い目、母親に似て背が高く、そのほかほとんどのことが、見かけも心も母親似でした。父のプラスタグスからエスィルトが受けついだのは、日ざしの中の栗毛馬そっくりの髪の色だけでした。 そうしてネッサン、夏至の火の燃えているあいだに生まれたおちびさんは、ほかのだれでもなく、あくまでもネッサンでした。ただ、この姫の内には、古い民の姫がひそかに生きているようでした。あの小さな肌のあさぐろい人々、馬の民がくるよりさらに前に、この地にいた人々の血が流れていました。というのも、征服した民の血が、征服された民の血と、どういう形にしろ、まじらなかったことはないのですから。年老いた乳母が、そういうことだったとうけあいました。が、そういう乳母自身があさぐろい肌の人々の一人なのです。 ネッサンは小鳥みたいに小さく、髪は黒く、大きな目は雨を思わせる灰色でした。・・・≫

 また、サトクリフの「アネイリンの歌――ケルトの戦いの物語」(本間裕子訳 小峰書店)では、色が黒くてがっしりした父親に愛されていないと思っている色白で痩せ型の少年プロスパーが主人公となっています・・・が、これは、また別の話です。
☆写真は、2014年9月9日のスーパームーンと言われた月。下は、ぼんやり遠くに写るアフィントンの白馬。
               
               ケルトの白馬遠いj

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