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オークの木の妖精

オークj
(承前)
「オークの木の自然誌」(リチャード・レウィントン絵 デイヴィッド・ストリーター文 池田清彦訳 ナショナル・トラスト協賛 メディア・ファクトリー)は、たった一本のオークに、集まる数々の動植物、昆虫も菌類も 描かれている図鑑です。季節によっても描き分けられていて、この木、オークが、いろんなものが集まってくる「木」なのだとわかります。
 
それで、「ケルトの木の知恵――神秘、魔法、癒し」(ジェーン・ギルフォード文・写真 井村君江監訳 倉嶋雅人訳 東京書籍)には、こんなことが書かれていました。
≪オークは勇気と、忍耐と,信念の力を表しています。高貴な姿の、この周りのものを養い育てる木は、善き神々やリーダーや戦士に恵まれるなら、いかなる苦難も克服できると、古代の人々に教えていました。≫

おお、善きリーダーに恵まれるなら、いかなる困難も克服できる!って?古代の話に終わらせないで!!!今こそ!

 そして、いろんなものが集まってくるオークのことを、こう言います。
≪私たちも、オークのように、かつては救いを求める人を偏見を持たずに受け入れ、ためらうことなく進んで自分のものを差し出したものでした。力とは、いつどんなときも、とらわれることのない寛容な態度の中にあるということを、オークは思い出させてくれるのです。しかし、強さは裏を返せば弱点でもあり、嵐に見舞われるとオークは枝が折れてしまいます。・・・・≫

ああ、このオークを守るのは、共生関係にあった菌根であり、キノコでしたね。➡➡

そうなのです。「妖精のキャラバン」(ビアトリクス・ポター作 久野暁子訳 福音館)の最後のお話「オークの木の妖精」➡➡で、ポターが妖精としたのは、キノコ――ビアトリクス・ポターが、愛し研究したキノコが姿を変えたものだったのだと思うのです。

やまねのシャリファは、「オークの木の妖精」の話を、こう閉じます。
≪・・・一つ付け加えるとね、妖精はまた幸せになったの。(オークの)橋に住むことにしたのよ。今でもそこに住んでいるわ。満足して、みんなの役に立って、何百年だってそこに住みつづけると思うわ。何年もかけてしっかり育ったオークは、いつまでもだめにならないのよ。つらいことや悲しいことをのりこえてきた木ですもの。・・・・・・・・≫(続く)

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