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みんなみすべくきたすべく

「幼児期」序章

子ども3
  「幼児期」(岡本夏木 岩波新書)
 日頃は、読書趣味のまったく異なる夫と私ですが、2005年に出版され、その時に読んだより、はるかに大きな衝撃を感じた最近、この本の序章を、夫に、どうしても、読んでほしいと差し出しました。私と違って、心優しい夫は、その序章を読みました。
  あなたにも、この序章を押し付けます。図書館で借りるなり、本屋で立ち読みするなり(15分はかかると思いますが…)、この著者の訴えることを読んでほしいのです。

 これが、2005年に書かれているのに、なんら、変わらない、日本の教育・保育の世界。
 著者がいうように、小手先の改革をして、さも、子どもたちを導こうとしているように見せかけている・・・

≪「今」こそ、「幼児期」を見直す作業が必要だということを痛感するのは私だけでしょうか。≫と、2005年刊行の「幼児期」の序章は始まります。
そして続きます。
≪今日の幼児の世界は早くからおとな社会の強大な圧力にさらされています。そこでは幼児期をして「幼児期」たらしめている特徴が軽視されがちになっていると言わざるを得ません。幼児期においてこそ形成されるべき人間の生き方の基礎があるにもかかわらず、その獲得が不十分なまま、子どもたちはおとな社会へ投げ出されてゆきます。それは「幼児期の空洞化」とも呼ぶべき現象です。  そのことがはらむ危機に対して、「保育」はどう取り組むべきか、その方法も、またそれを支える原理の探求も深められていないというのが現状です。・・・・≫

≪・・・・子どもは小さく、親に多くを依存しているとはいえ、一人の人間として自分の生活を生き、その生涯の出発期を生きています。親でも奪えないもの、犯せないものが生まれ時から備わっている存在です。その確認から出発しない限り、表面は愛情に彩られていても、子どもの「物」化は進行していきます。・・・・≫

☆写真は、スイス 暗くなりかけたレマン湖畔

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