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みんなみすべくきたすべく

市場

朝市1

「黒い兄弟ージョルジョの長い旅」(リザ・テツナー作 酒寄進一訳 福武書店)
(承前)
 ロカルノの町に着いたジョルジョたちは、骨折したお母さんのためにお医者さんのところに、まず行きますが、次に向かったのが、広場の市場です。
朝市2

≪市場はどこをむいても、めずらしいものばかりでした。広場の真ん中では農夫が一列にならんで品物を広げています、黄金色のやわらかいバター、ウィキョウの種のはいった白いチーズ。牛肉、豚肉や野生動物の肉を売っている人もいます。そこには、ウサギ、シカ、ウズラ、キジ、カモシカなどがつるしてあります。コテージチーズや卵を売っている人もいました。ほかにも、野菜がかごにいれて売られていました。サラダ菜やシッコリー、ネギ、真っ赤に熟したトマト、つやつやしたザクロ、ぱっくり口をあけた大きなイチジク、粒がクルミほどもあるぶどう、熟しておいしそうなナシやリンゴ、細長いツケッティ、ウィキョウ、セロリ、そして大きなキュウリ。みんな、いかにもおいしそうで、つい手がでそうになりました。・・・(中略)・・・・屋台の一つには猟銃とピストルがありました。そのとなりには畑仕事の道具、そのまたとなりには服や色とりどりの布、そのまた先の屋台には帽子がおいてありました。・・・・(中略)・・・・別のところでは横一列に砂糖やレモネードを売る屋台がならんでいました。聖画や十字架やなべかまを売る店もたくさんありました。・・・(中略)・・・・広場の空き地には旅芸人の一座がいました。…(中略)・・・・クマも小さなサルも二匹つれていました。・・・・(中略)・・・・少し行くと、女い占い師の小屋がありました。そのとなりにはのぞきめがねの小屋がたっていました。・・・・(中略)・・・・その先には歯医者の小屋がありました外科医も何人かいて、腫ようにも、目の病にも、ウオノメに効くという万能薬の宣伝をしていました。そのむこうでは、若い娘をつれた男が大きな絵を描いた看板のそばに立っていました。男は手風琴をまわし、そのわきで娘が風琴の調べに合わせて歌をうたいながら、杖で看板をさしていました。・・・・≫
 ・・・・と、ジョルジョたちが日が暮れていたにも気づかず楽しんでいると、そこに、「ほお傷の男」すなわち、ジョルジョたちを煙突掃除夫として、買った男が現れます。
ルチェルン2

 さて、 スイスに行く楽しみの一つに、朝市に出かけることがありますが、ここには、市場とありますから、我々が朝市にいくより、はるかに雑然と生き生きとしたものだったと想像できます。当然、スーパーもない時代ですから。(続く)
ルチェルンj

ロカルノ

 ☆写真は、スイス モルジュの朝市。➡➡ ➡➡  ➡➡   ルチェルンの朝市 ➡➡  ➡➡
実は、一番下の写真のように、ロカルノは、我々が行った少し後で、ロカルノ映画祭という世界的規模の映画祭が催されるので、ジョルジョたちの行った広場では、野外映画祭の準備がなされていました。 

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