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ジョルジョのふるさと その4

ソノーニョ村12
「黒い兄弟ージョルジョの長い旅」(リザ・テツナー作 酒寄進一訳 福武書店)
(承前)
 この夏、ソノーニョ村を訪れた日は、原作をアレンジして、アニメになったらしい(見ていません)「ロミオの青い空」というタイトル通りの底ぬけに青い空。
 が、この青い空が続き、雨の降らなかった春、「黒い兄弟」の中では、災難が続き、その結果、ジョルジョはミラノに連れていかれることになります。
 
 大地が凍り付き、雪は根雪になり、葡萄は腐り、ぶどう酒は酸っぱくて、酢にするしかなく、冬の間の家畜のエサにする草も刈ることが出来ず、ひどい秋になり、冬は輪をかけてひどくなり、気温は下がり、渓谷の岩にはつららが下がり、激流も凍結、水面には厚い氷、雪に埋もれた草木は凍り付き獣たちの食べ物までなくなり・・・・誰もが、ひもじい思いをした冬がすぎ、寒さがやわらぎ、雪がとけ、川の流れが、氷を押し流し、緑がちらほらと見られるようになったものの、雨が降りませんでした。

≪異常な寒さにつづいて,こんどは異常な日照りになったのです。どこを見あげても、雲はひとつもありませんでした。たなびく霧もなければ、うろこ雲もなく、雷をつれてくる風すら吹きませんでした。空は澄みわたり、大海原のようにどこまでも紺碧で、青空をにごらせるちりのような雲さえひとつも見あたりませんでした。村人は、種まきが出来ませんでした。・・・・・・・≫

     ソノーニョ村11

そこで、雨の聖人に神頼み。
雨の聖人というのは、≪大昔、ソノーニョ村で市債をしていた修道士のことです。その修道士は、だれにでもすくいの手をさしのべた心のやさしい人で、その名はミラノにまで知れわたっていました。…(中略)・・・そして村人たちは日照りがつづくと、みんなでっ修道士の棺をかつぎだし、村中を行列して歩くのです。≫

さて、実際に、我々がソノーニョ村に行った日、聖人の棺ではありませんが、黒聖母子像の行列が行われていました。(続く)
☆写真は、すべてスイス ソノーニョ村。
     ソノーニョ村14

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