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みんなみすべくきたすべく

ジョルジョのふるさと その3

蝶々12

「黒い兄弟ージョルジョの長い旅」(リザ・テツナー作 酒寄進一訳 福武書店)
(承前)
 ジョルジョは、川でマスを捕まえる技を身につけただけでなく、山でたくさんの生物たちと出会っています。たとえ、山奥の限られた人たちの中で育とうとも、生命あるものとの多くの交わりは、ジョルジョの生命あるものへの思いやり、友人への思いやり、人への思いやり、やがては、村の未来への思いにつながっていきます。

≪のぼり道は、はじめの百メートルほどがいちばんけわしく、トチの木や岩につかまりながらよじのぼります。しかしそこをすぎると、山道はなだらかになり、野原もみられるようになります。けれども、山の野原といっても、見えるのは灰色や黄色の山肌ばかりで、やぶの木々は枯れはて、木の葉一枚ありませんでした。それでも、ジョルジョとアニタは嬉々として、とびはねながら山をのぼりました。そして途中でトカゲやヘビを追いかけたたり、大きなチョウのあとを追ったり、森の中からでてきたカササギやキジの帰り道をふさいだり、コオロギをつかまえたり、アリの行列についていったりしました。
 二、三百メートルほどのぼったところには、すばしっこいマーモットの巣がありました。マーモットはいつも、穴の中から棒立ちになってあたりをうかがっています。そっと近づけば、マーモットが穴に逃げこむときに、頭やもこもこした小さな尻尾をなんとか見ることができました。
 それから、カモシカが遠くに姿を見せることもありました。それはカモシカの親子で、子どもたちは子ヤギのようにたがいに角をぶつけあってけんかをしていました。≫

マーモット
 ☆写真上は、クライネシャイデック エリンギウム・アルピウムにとまるチョウチョ(クライドルフの絵本➡➡
  写真下のマーモットは、アルプスの山で時々見かけることのある動物ですが(リス科)、上記、引用したように、動きが早く、遠くに居るので、なかなか写真に残せません。今回、写真に使ったのは、モントルーからケーブルで登って行ったロシュドネーで飼育されていたマーモット。

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