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みんなみすべくきたすべく

九尾の猫

    ココシュカ12
 (承前)
 ジェフリー・アーチャーの短編「プリズン・ストーリーズ」は、原題をCat O’Nine Talesといいます。猫の出てこない9匹の猫の話とは、刑務所で、作家本人が聞くことのできた9つの話から来ているということも関係ありますが、この短篇集自体には、それ以外の話も3つ入っていて、9匹の「9」にこだわっているようではないようです。

 訳者の解説がありました。
≪・・・ここに出てくるCATは、生きた猫そのものではなく、cat o’nine tails(九尾の猫)といって、昔罪人を打つのに用いられた九本縄の鞭のことで、猫の爪で引っかいたようなみみずばれが出来るところからそう呼ばれた。さらにこのタイトルはtails(尻尾)とtailes(物語)をかけたpun(語呂合わせ)になっているところがみそである。作者の刑務所体験を生かした九編の作品の主人公はみな犯罪者なのだから、そこで「九尾の猫鞭」をもじったタイトルが生きてくるわけである。≫

 また、新潮文庫には、採用されていませんが、原書には、登場人物が擬人化された猫のイラストが描かれているようで、見てみたいものです。文庫版で、制約があるとはいえ、原作を文も絵も使ってほしかった。訳者自身も、そう言ってます。とはいえ、今は、この文庫本でさえ、図書館のを借りるしか、方法がありませんでした。
☆写真は、スイス ヴェヴェイのイエニッシュ美術館➡➡のココシュカ。 

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